この天使は、祈っているのでしょうか。楽譜を持って歌っているのでしょうか。
表情や感情を特定させない仕上げは、見る人を飽きさせることなく、見る人の、その時の感情で、印象は変わっていきます。それはまるで、生まれた日から眺める空や海のように。
スカートに模したベルなのですが、とても美しい音を遠くまで響かせます。
私は、この天使の曲線の美しさや、佇まいにとても魅了されました。
この作品は、穏やかな雰囲気があり、BOSSEの作品のなかでも珍しいデザインになります。
身長は約9cmです。
アメリカ マサチューセッツ州ヘイブリルのアンティークショップから購入。
170年も前の昔、オーストリアのウィーン(ヴィエナ)では、動物や人物をミニチュアで精巧なオブジェとして盛んに作られていました。東京23区の広さよりも狭いウィーンには当時50軒もの工房があり、芸術家と職人は研鑽しあうように、その技を競い合いました。
ブロンズにコールドペイントで着色した作品は、世界の富豪達が蒐集するように注目を集めていました。
そうした風土で誕生したウォルターボッセは、絵画が写実的なものから抽象的なものに変わっていくのと同じように、古き良きヴィエナブロンズを、モダンな抽象的な作品へと発展させました。
ウォルターボッセは芸術の学校でデザインを学び、ウィーンの工房で修業をし、やがて自分自身の会社も作りました。作風は年を重ねていくにつれて変わりますが、初期はグロテスク調のもので、中期以降は、曲線と二色の色(黒と金)で単純化した作品が多くなっていきます。
作品は動物や人物が主ですが、幼い子供のようなあどけなさを残す愛しい表情のものが多いです。
どの角度から見ても違和感なく鑑賞できるところに、彼のデザイン力や妥協のなさを感じるのですが、作品はただそれだけで、優しさや温かさを与えてくれます。
第二次世界大戦を経験した後も、彼はデザインを止めず、一人でも多くの人に幸せをと願い、作品を作り続けました。そして、現代も、国境を越えて多くの人を魅了し、高価で取引されています。
※梱包はリサイクル材になります。
カテゴリー:
ホビー・楽器・アート##美術品・アンティーク・コレクション##アンティーク雑貨